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太陽。 [映画]

太陽、って私が書くと、阪神の太陽?

ではなくて昭和天皇を描いた映画「太陽」を見てきました。
ずっと見たい、見たいと思っていたのですが、
映画館や、時間が限られててどうも時間が合わず、
しかし、先週末から海老名でやってると教えてもらい、早速行ってきました。
(ここからネタばれなので、見たい人は注意です。)

や〜〜、どう言っていいか、、まずはこの映画がロシアで作られたことが、
なんとも言えない。
こういうのって日本人以外に分かるのだろうか。。。。

話は、第二次世界大戦中から人間宣言をするまでの昭和天皇の内面的なもの。
イッセー尾形さんが天皇、
そこにずっとついている、侍従長に佐野史郎さん、
当初から天皇は「自分の肉体もあなたと同じ、人間である。」と言いつつ、
周りは「いや、そんなことは言ってはいけない、あなたは天照大神の子孫であり、神である。」と。
天皇はそこで食い下がることはなく、「神」を演じ続ける。

所々に、イッセーさん本人なのか、本当に天皇がこういう人であったのか、
と言うような場面もある。

マッカーサーと食事のシーンとか、最初、「葉巻は?」と言われて
「いえ結構です。」
それなのに、その後、マッカーサーから、「天皇を撮った写真が雑誌に載れば、
天皇が人間と分かり、人々は。。」
と言われたときに、「一服させてください。ハバナ葉巻を吸ってみたかった」
と切り返す。
ここでのマッカーサーの一言。
「アジア的な慎み深さですね。本当の気持ちをいつも内に隠してる。」

最後に、人間宣言をする前、
平和について、自問自答する天皇。
「お前はよく考え抜いたかね?もしかしたら民は戦争を、報復と勝利を望んでいるかもしれない。
私は、、平安、発展と平和の名において神格という身分を返上する。」
これが大げさでなく、淡々と演じられている。

その後、疎開していた皇后(桃井かおり)が戻り、
天皇は皇后の肩に額をつけ、おおきくため息をつく。
「私はもう神ではない。」
天皇の頭を撫でる皇后。

しかし、その後、
「私の人間宣言を録音した技師はどうしたかね?」という天皇の問いに対し、
侍従長、「自決しました。」
「だが、止めたのだろうね。」
「いいえ」

というところで終わる。。

見終わって、なんだか気持ちに整理がつかず、パンフレット買ってみたり。
(中学生以来さ、映画のパンフ買うなんて)

やっぱり、これをロシアの監督が撮ったところが、ううう。。

最後の皇后と天皇のシーンが個人的には好き。
こんな決断、ひとりでしなくてはいけないなんて。
自分の日頃のつらさなんて、って思っちゃう程。
マッカーサーとの会話で、「天皇の生活は楽ではありません。」というシーンもあるけど、
ほんと、なんとも言葉が見つからない。

あとは「アジア的な慎み深さ」
そう、これって、外人には分からない、アジア系の美徳だと。
わからない、といわれようと、個人的にはとても大事にしたいものと思っています。

長くなってしまったけど、まだ、自分の中ではもやもやしてます。
もう1回見ようか。。

気を取り直して、きのうのおつまみ。

どなたかのブログでみたピザもどき。

実はこれ、直径5cmくらい。
餃子の皮にトマトソースぬって、バジル、ピーマン、ハム、溶けるチーズ乗せて
オーブントースターで、チン!
ぱりぱり、おいしいっす!


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コメント 11

のりりん

この映画、都内でも単館上映だったはずですが、連日大入りだったようですね。
天皇を人間として描くなんて、よくそんな企画が通ったものだと驚きました。
イッセー尾形さんが、むちゃくちゃ昭和天皇に似ているのもすごいですよね。
私も是非見て見たいと思います。
by のりりん (2006-10-12 23:30) 

lovin

のりりんさん、こんばんわ。
そう、日本ではなかなか上映されなかたようです。
複雑な心境になります。
でも、これが本当だと、こういう昭和天皇でよかったなあ、と思っちゃいました。
批判とかも色々とあるだろうけど。。。
by lovin (2006-10-12 23:49) 

2-Tone

こんばんは〜。
『太陽』見たんですね?
この映画不思議な感じで、消して重くはないし、かと言ってパロディーでもない。
天皇陛下の日常を垣間見ることで、少しだけ親近感はもてました。
でも、この映画の主旨とか意図とか考えると余計によくわからなくなります。
by 2-Tone (2006-10-13 23:23) 

太陽。。見たみたい映画の一つです。
by (2006-10-14 12:39) 

lovin

2-Toneさん、こんにちわ〜。
みたんですね〜。
何かの番組でみたときに、昭和天皇は人間的に魅力のある人で、
そこを描きたかったようなことを言われていました。
たしかに、そういう感じでした。

mizusatoさん、
ぜひ見てください。なんともいえない良さ、という感じですよ〜。
by lovin (2006-10-14 12:47) 

ふっくん

親が戦争体験者だったりする自分のような世代は、戦争の話を幼少の頃聞く機会がありましたが、自分が若い人に伝えられてるかと思う時があります。
二十歳ぐらいの人はもう昭和天皇を知らないんでしょうね^^
眼鏡と手を振る姿が懐かしいです^^
by ふっくん (2006-10-14 18:10) 

lovin

ふっくんさん、こんにちわ。
確かにそうですよね。沖縄に惹かれるようになってから
戦争のことについてよく考えるようになりました。
誰もうれしい人なんていないはずなのに。なぜ?と思いますね。
実は昭和の終わった日が自分の一人暮らし始める日だったのですよ。。
しみじみ思い出すな〜。
by lovin (2006-10-15 15:25) 

ユキサクラカエデ

この記事を読んで、ちょっと観てみたくなりました!
「アジア的な慎み深さ」というのは時にはめんどくさいときもあるけど、
やっぱり美しいとも思えますよね。
by ユキサクラカエデ (2006-10-15 22:48) 

lovin

ユキサクラカエデさん、こんばんわ。
ぜひ~!
アジア的、日本的な内面ってやっぱり好きです。
ていうか、自分が日本人だからしかたないか~~。
by lovin (2006-10-16 23:43) 

JOY

観てみたいです。。最近もっとちゃんと知らなくては、と思うようになりました。
by JOY (2006-10-17 21:36) 

lovin

JOYさん、
そうなんですよね。最近、沖縄の友人も増えたので、
さらにちゃんと知らないと、と思うようになりました。
by lovin (2006-10-18 23:10) 

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